
ペットロスで心に負担を負っている方に少しでも癒しの助け・きっかけになればと思い、今回の記事を書かせていただきます。
ペットロスに限らず人との死別や別離の際にも深い喪失感に陥る方は多くいらっしゃるかと思います。喪失の只中から回復(喪失前の自分らしさや、前向きな生活ができるようになったと自覚できる状態)に至るまでに、創作活動による癒し効果を得た経験談をまとめた研究論文があります。
こちらの論文は“人との死別・別離”を対象とした研究になりますので、ペットロスの方を直接対象とした内容ではございませんが、人・ペットの別なく大切な存在を失った喪失感には変わりないと思いますので、今回取り上げさせていただきました。
“研究論文”と書くと堅苦しく思うかもしれませんが、平易な言葉で紹介させていただきますので、よろしければこのまま読み進めてみてください。

今回ご紹介する論文で紹介されていたのは「芸術療法」というものです。
芸術療法とは、絵画・コラージュ・陶芸などの造形、音楽、詩歌、心理劇、ダンスなど様々な表現活動を通して行う心理療法の総称とのことで、“人間の持つ創造性が自己治癒力として働くこと、造形活動は人間の本能的な欲求でありそれによって自己確認ができることなどから、それらの活動によって傷ついた自我の修復を行い、生の全体性を回復・発達させていくと考えられている。“そうです。
簡単にいうと、「何か作ろう」という気持ちは人間の本能で、それによって自分自身を見つめることが、心の快復に繋がるということのようです。
また、芸術療法の特徴的な効果として、「意識下に抑圧された様々な不安や葛藤を表現すること=表現行為そのものがカタルシス効果を持っている」とのことです。カタルシス効果とは、心に溜まったネガティブな感情を吐き出すことで、精神的な浄化や安心感を得る効果のことだそうです。
そういった効果は、心の癒しを得、自分の深層心理を発見することに繋がるようです。何より良い点として「自分一人でもできる」というところが、取り組みへのハードルが低く、他人の目を気にせず、いつでも始められるので、気持ち的に負担も少ないのではないかと思います。
“芸術活動”というと少し格式高いイメージもありますが、創作活動と言い換えても良いかと思います。何かを作る(創る)行為には、内面を見つめて気持ちを表現する行為であり、集中している間は悲しみから逃れることができるそうです。

ただ、悲しみが深くて何も集中できない時期もあると思いますので、そういった時はただただ静かにご自身の心の声を聞いてあげるだけで良いのではないかと思います。まずは、ご自身の悲しみの根源は何なのかをゆっくりじっくり考えてみるのも癒しになるのではないかと思います。
自分と向き合うことで、心に落ち着きを取り戻せそうであれば、何かしら創作活動をして、より自分の心の整理をして、癒しのステップに進んでみてはいかがでしょうか?
参考資料:深い悲しみからの回復過程における創作活動の効果に関する研究
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjske/14/1/14_135/_pdf/-char/ja

